映画特捜部Qの徹底解説

ミステリー好きにはたまらないと評判の映画、「特捜部Q」。どんなあらすじの物語なのか、そしてどんなところが評価されているのかを徹底解説していきます。読み終わる頃にはきっとあなたも特捜部Qに心を奪われているはず!

特捜部Qってどんな映画?

デンマークで国内映画歴代No.1にもなった話題作です。第2弾の「キジ殺し」では

国民の8人に1人が見た

というほどの大ヒットを記録しました。

このシリーズはタイトルからわかる通り、刑事が犯罪を暴く映画です。相棒と2人で難事件に挑むという王道のストーリーとなっています。しかし、ただの推理ものではありません。人間味のある人物の姿と残酷な加害者の心情、被害者の悲痛な叫びを細やかに描いているのが魅力です。事件が起こる瞬間にハラハラし、悲劇の裏側を知ることで寂しさや悲しさを感じるので、時間のある時にゆっくりと見てみてはいかがでしょうか。

主人公のカールが無謀で勝手な行動を取ったことで、ともに行動していた同僚2人のうち1人が死亡、もう1人も重傷を負ってしまいます。その事件がきっかけで、閑職部署である特捜部Qに左遷されてしまうのですが、そこで出会った相棒アサドと難事件の捜査に挑むことに。

果たして2人は未解決事件の謎にたどり着けるのか…?というのが大まかなあらすじです。

特捜部Qは現在までに4作品が上映されています。監督・脚本が毎回異なるので、4つのタイトルの監督・脚本と代表作品をチェックしてみましょう。

タイトル 監督 脚本
檻の中の女 ミケル・ノガール

(特捜部Q 檻の中の女/キジ殺し)

ニコライ・アーセル
(ミレニアム ドラゴンタトゥーの女)
キジ殺し ミケル・ノガール

(特捜部Q 檻の中の女/キジ殺し)

ニコライ・アーセル

(ミレニアム ドラゴンタトゥーの女)

ラスマス・ヘイスターバング

(ミレニアム ドラゴンタトゥーの女)

Pからのメッセージ ニコライ・アーセル

(ミレニアム ドラゴンタトゥーの女)

カルテ番号64 クリストファー・ボー

(恋に落ちる確率)

ニコライ・アーセル

(ミレニアム ドラゴンタトゥーの女)

ボー・Hr・ハンセン

(ジョゼフィンと魔法のペンダント)

ミケル・ノガール

(特捜部Q 檻の中の女/キジ殺し)

こうして見ると、ミケル・ノガールが4作品中3作品に携わっていることがわかりますね。監督としてだけでなく脚本も手掛けているあたり、特捜部Qの基盤を支えているように感じます。

また、「特捜部Q キジ殺し」の脚本でタッグを組んだニコライ・アーセルとラスマス・ヘイスターバングは「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」で知られていて、この2人の名前を見ただけで「絶対この映画はおもしろい!」と確信する方もいるそうです。

特捜部Q!見るならこの順番で!

特捜部Qはシリーズになっているため、原作を知らない方は「どれから見たらいいの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、一話完結になっているのでどれから見てもあまり混乱せず見れます。

とは言ったものの、「どうして主人公が特捜部Qに任命されたの?」「登場人物の関係性がわからない」など細かな設定が気になる方は映画の公開順で見るのがおすすめです。映画の公開順は原作の発行順でもあるため、最初から順番に見ればとても分かりやすいと思います。

第1弾:檻の中の女

カールたちが特捜部Qで捜査する初めての事件。5年前に美人議員ミレーデ・ルンゴーが船上から失踪し、自殺したということで捜査が打ち切られていた。しかし、カールはミレーデが弟を連れて船に乗っていたことに違和感をおぼえ、捜査を始める。

第2弾:キジ殺し

「檻の中の女」でミレーデ失踪事件を解決したカールたちの功績が認められ、特捜部Qが本格的に始動。殺人課課長の業績と特捜部Qの成功を讃えるパーティが行われたのだが、そこで謎の男性に声をかけられる。「明日は日曜日だ」「再捜査してほしい」という言葉を残して、彼は自殺。カールは後悔し、事件の捜査を開始した。

第3弾:Pからのメッセージ

Pから始まる名前の人物が書いたボトルメッセージが発見された。そのメッセージは特捜部Qのもとへ届き、「助けて」という言葉に導かれるように捜査を開始する。Pとは誰なのか?どうして助けを求めているのか?そこには宗教が絡む大きな事件が隠されていた。

第4弾:カルテ番号64

同じ頃5人の行方不明者が出ているというナイトクラブのマダム失踪事件。捜査を始めると、どうやら1人の老女と新進政党が関係しているようだ。ミイラ化した3体の遺体、そしてスプロー島での悲劇という2つの事件が事実を明らかにしていく。

主要なキャスト!吹替版はあるの?

特捜部Qの登場人物の中でも主要なキャストをまとめてみました。日本語吹き替え版もありますので、声優もチェックしてみましょう。

主人公:カール・マーク

ニコライ・リー・コス/宮内敦士

特捜部Qの主人公。コペンハーゲン警察署の殺人課の刑事だったが、事件現場に無謀な突入をしたことで同僚2名を死亡、負傷させてしまい、自らも怪我を負う。「お前とともに仕事をしたいと思うやつはいない」と閑職部署である特捜部Qに左遷される。そこで未解決事件の資料を目にし、違和感の残る難事件に挑むことに。

演じているのは「天使と悪魔」のニコライ・リー・コス。

助手:アサド

ファレス・ファレス/山本兼平

主人公が左遷された特捜部Qで勤務しているシリア系の男性。仕事が丁寧かつ速いのが特徴。事件に挑むも危険な目に遭う主人公カールを幾度も救出し、サポートする。彼の作るコーヒーが激マズなのが有名。

演じているのは「ゼロ・ダーク・サーティ」のファレス・ファレス。

女性秘書:ローセ

第2弾「キジ殺し」から登場する秘書。事件を捜査するのに協力し思わぬ活躍っぷりを見せる。カールやアサドとの掛け合いが印象的。

ヨハン・ルイズ・シュミット/下田レイ

殺人捜査課長:マークス・ヤコプスン

カールに左遷を言い渡した人物。特捜部Qを見守っている。

ソーレン・ピルマーク/丸山壮史

デンマークの警察小説が原作!?

原作はデンマークのベストセラー小説で、タイトルは映画と同じく「特捜部Q」となっています。日本でも早川書店から出版されていて、注目を集めている北欧ミステリーの1つです。

作者はユッシ・エーズラ・オールスンで、この特捜部Qシリーズの小説で数々の賞を受賞しています。本を読むのが好きな方だと、「一気に読み進めてしまった!」と絶賛するほどハマってしまうようです。

みんなの評価は

特捜部Qを一度見た方たちの評価は総合評価が高めです。悪い口コミは見当たりません。原作を読んだことがある方から絶賛されていたり、初見でもハマってしまったと話していたり、さすがベストセラーという印象を受けます。星5つで評価するとしたらだいたい星3~4が多いですね。

終始暗いシーンの中、じっくりと捜査していくような映画なので、サクサク話が進んでいくような映画が好きな方には不向きではあります。しかし、ミステリーならではの難事件と独特な北欧の雰囲気がじわじわと来るのです。

何より、第1弾より第2弾…と見れば見るほどハマっていく傾向があるのが素晴らしいと思います。シリーズと言えば回を重ねるごとに飽きがちなのに対して、特捜部Qはその逆をいくのです。登場人物の背景がわかった上で見るとより一層感情移入してしまい、悲惨な事件とそれに立ち向かう主人公たちの人間ドラマにきっと心を奪われるでしょう。

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